(注意)私は医者でもなんでもありませんので、あくまで私個人の実体験・感想を述べているだけです。また、ご紹介している商品から宣伝費をもらっているわけでもありません。「へ~、イタリア人ってこんなこと言ってるのか~。こんなもの飲んでるのか~」なんて楽しむ程度にこちらのブログをお読みいただければと思います 😉
イタリア人は日本人と背丈がそう変わらない人が多いです。が、イタリア人はとっても沢山食べます!しかもイタリア人は晩ご飯開始時間がとても遅い。(夕方に食べることはないので夕食などという翻訳は存在しないのではないかと思うほど。)世代によって違いはありますが、21時開始は当たり前、レストランの予約も21時半の場合も多々あります。イタリアの中華レストランへ19時に行くと、アジア系の人たちしかおらず、21時に行くとイタリア人しかいない、そんな状況に何度も出くわしました。沢山食べ、しかも晩ご飯を遅い時間から食べ始める・・・それなのに、イタリア人で太っている人はそんなにいません。いつも疑問に思い、周りのイタリア人に聞いてみるのですが「イタリア料理が健康的だから!」とみんな言います。自国の料理を誇りにしているのは、日本と同じです。そうはいっても、日本人の私は同じ量を食べていると・・・やっぱり太ります 😥 そして、夜遅く食べるため「胃もたれ」もします(これは年齢によるものかもしれませんが?!)。日本の胃薬はよく効くので、日本から持ってきてはいたのですがすぐに底をつき、イタリアで胃薬代わりになるものをイタリア人に聞きました。それがこちら。
DIGER SELZ(ディジェール・セルツ)という消化を促進するパウダーです。「消化」はイタリア語でDigestione(ディジェスティオーネ)といいます。薬ではなく炭酸水を作るパウダーで、スーパーなどではシロップや飲み物売り場辺りに並んでいます。友人のイタリア人によると、Bicarbonato(ビカルボナート=炭酸水素塩)が含まれていて、それが消化を促進してくれるとのこと。パッケージに描かれているように、こちらはレモン風味。水にこのパウダーを溶かすと、シュワーと泡が出てたちまち炭酸水になります。味は・・ほのかにレモンの味はしますが、大した味はしません。美味しくはないですけど、飲めないほどまずくもない。
実はこの炭酸水を作るパウダー、日本で昨年流行ったらしい「塩レモン」と関係しています。「塩レモン」はモロッコで使われる調味料のようですが、シチリアでは昔から飲まれている伝統的な飲み物。昨夏、シチリアを旅行した際に、私も実際に飲んでいました。こちらがそのシチリア流塩レモン。
作り方は簡単。コップに水を入れ、レモン果汁を絞り入れ、塩と炭酸水を作るパウダー(Selz)を入れるだけ。どこのメーカーのパウダーかは不明ですが。シチリアではいたるところにこの塩レモンを販売している売店があり、気軽に飲まれていました。シチリア流に塩とレモン果汁を入れると少しは美味しくなります。
シチリアについてはこちらも!「カターニャの魅力は巨大な市場。シチリア旅行記3日目」
レモンは生絞りがやはり美味しいですけど、私が愛用しているのはこちらのレモン果汁加工品。日本でも某メーカーから似たようなレモンの形をした容器で販売していますが、イタリアの方がよりリアルな形。イタリア人たちからは「そんなケミカルなものを使うんじゃない!」なんて言われますが、うっかりレモンを切らした時に便利ですし、普通にレモン果汁の味がします。
漢方薬のような天然素材を使ったものがあればいいのですが、イタリアではどこで見つけたらいいのかわからないので、今はこのDIGER SELZを飲んでいます。人によって効果は違いますし、医者でもないので医学的なことはさっぱりわかりませんが、私には今のところ効いています。って、どんだけ毎日すごい量を食べているのか?!自分でも反省してはいますが、ワインなどが入ると一層食べ過ぎちゃうんですねえ・・・イタリア料理って美味しいんです 😳
レストランで食べ過ぎて、うっかりDIGER SELZを持ち合わせていなかったら・・・その場合は、「AMARO(アマーロ)」という薬膳ハーブ酒です。どこのレストランでもバーでも必ず色んな種類のアマーロが置いてあります。アマーロはまさに消化を助ける効果のあるお酒なので、イタリア人はよく食後に飲んでいます。食後酒についてはこちらもどうぞ「これであなたも困らない!レストランで使えるイタリア語(2)」
AMAROではないのですが、私の胃もたれ時の定番は、SAMBUCA(サンブーカ)というアニスを使ったお酒です。透明ですが、氷や水を入れると白濁します。甘くてアニスの強烈な味がするので、好き嫌いが分れるお酒です。このサンブーカは、レストランで胃もたれしてどうしようもなかった時にイタリア人たちから勧められて飲むようになりました。私は、はっきりいってかなり苦手な味で飲むのが苦痛でしたが(「南フランスの旅に書いたパスティスと少し似ています。このパスティスも嫌いです・・)、胃もたれの気持ち悪さに耐えられなかったので「えいっ」と一気飲みしました。すると・・・すごい効果!15分後にはすっきりしました!それ以来、SAMBUCAは私のイタリア生活から切っても切れない関係になってしまい・・ 😆
FERNET(フェルネット)という、下の写真のイタリアのアルコールも消化促進の定番のお酒だそうです。こちらもイタリア人情報です。いずれもアルコール度数が高いリキュールですので、お酒が飲めない人にはNGですが、飲める方でイタリアのレストランで胃もたれしてしまったら、これらの食後酒を試してみる価値はありますよ。
ちなみにイタリア語で「胃もたれ」はstomaco pesante(ストマコ・ペザンテ=直訳すると「重い胃」)といいます。
というか・・・こ~んなに、消化を促進する飲み物が豊富だなんて、「イタリア料理は健康的だから!」とか言いながらも食べ過ぎるとイタリア人もやっぱり胃もたれするんですね(笑)あれだけ飲んで食べて胃もたれしない方が不思議ですもん!
Mako says
補足)この記事をアップしたところ、イタリア在歴20年?!の大先輩よりコメントを頂戴しましたので、ありがたかくこちらに記載させて頂きます。「ケミカルな物やアルコールの上乗せするアマロよりも水を一杯飲んだ方が効果的ですよ。朝起きて水を一杯、飲み過ぎ食べ過ぎの寝る前に水一杯、効きますよ。ウエストがワンサイズ細くなりました。」