昨日3月20日午前10時過ぎ、イタリアで日食を見ました。朝から雲がないのになんだか暗くて変な天気だと思ったら、日食だったわけです。うっかりサングラスも何も用意しなかったので、大変見えにくかったのですが、写真に収めるとこの通り。写真撮影では太陽が反転するようで、上下逆になっています。(モノクロ撮影をしたため、白黒写真になっています。)
イタリア人たちも日食に興味津々で、用意周到に日食を見るための黒いフィルターをもっていたイタリア人のおばさんがいて、「あなた、写真撮りたいなら、これ貸してあげるわよ!」と親切にも貸してくれました。そのフィルターを通して撮影したのが二枚目の写真。この写真では太陽は反転していません。
実際の空の色はこんな感じでした。晴れているのに薄暗いという不思議な空模様です。
今朝はレギュラー出演しているフィレンツェのラジオ局の出演日で、DJのトニーとマルコと日食について話したのですが、マルコいわく、1999年の日食はスウェーデンで見たそうですが素晴らしかったそうです。8月の暑い日だったにも関わらず、日食の時は急に肌寒くなったとか。そして鳥の鳴き声がぴたりと止まったそうです。一方、トニーいわく、1970年に見た日食が感動的だったとか。綺麗に輪っかになり、見事に重なった時は、一瞬真っ暗になったそう。
日食はイタリア語でECLISSI SOLARE(エクリッスィ・ソラーレ)と言います。イタリアでは直近で日食が観測されたのは2005年と1999年で、次回は2027年だそうです。12年先・・一体「どこの国」にいるのだろうか・・・。海外生活を送っていると、そんな風に思ってしまいます。あの時はイタリアにいたなあ・・なんてトニーやマルコのように記憶が蘇るんだろうなあ。
フィレンツェには、イタリア人ならみんな知っている春の歌があります。Alberto Rabagliati(アルベルト・ラバリアーティ)というイタリア人歌手の「Mattinata Fiorentina(マッティナータ・フィオレンティーナ=フィレンツェの朝)」。1941年のいかにもアンティークな歌で、本当に春の陽気が感じられ、とても好きな歌です。ラジオでも毎年、春になるとこの歌を”歌う”のですが(日本では大がつくほどのカラオケ嫌い、超音痴なので”歌う”と言っては語弊があるのですが・・・ )、今朝もラジオでこの歌を歌ってきました。イタリアの歌は昔の歌が好きです。
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