(イタリアのバールにてバリスタ体験した時の写真です。日本からイタリアへバリスタ修行に来る人も多いとか。詳細はこのブログ内で過去に書いていますので、こちらもどうぞ。「イタリアのバールでバリスタ体験」 )
先日、ブログを読んでくださる方からイタリアには一般的な履歴書のフォーマットがあるのかどうかというご質問を頂きましたので、参考までにご紹介します。
イタリアで日本人に人気の仕事といえば、コックさん、バリスタ、ブランド店の店員、修復士、靴やジュエリーのデザイン・製作、ホテルマンなど、沢山あります。留学だけでなく仕事にも挑戦してみたいな~という方も多いと思のではないでしょうか。
まず、イタリアでは就学滞在許可証(il permesso di soggiorno per motivi di studio) を持っている人、つまり留学中の学生でも
「滞在許可証の有効期限内に、週20時間以内、または52週間のうちに1040時間以内」
なら仕事が見つかれば働くことができます。
その際、雇い主がその雇用の旨を役所に届けて税金も支払っているか確認は必要です。
雇用主がそれをしない場合は不法就労(lavoro nero ラボーロネロ)になってしまうのでご注意ください。見つかった場合、雇われた側も国外強制退去になりかねません。
イタリアで仕事に応募する方法は日本と同じで、履歴書を提出します。
イタリア語で履歴書はCurriculum vitae (コリクルム・ヴィターエ)略してCV(チーヴー)といいます。イタリアにも一般的な履歴書のフォーマットがあります。それがこちらのヨーロッパ共通履歴書フォーマットです。
https://europass.cedefop.europa.eu/it/documents/curriculum-vitae
こちらのサイト、ヨーロッパ内における様々な言語に対応可能なので、英語圏、フランス、スペインなど様々な国においても使えてとても便利です。イタリアで就職を希望されるなら、やはりイタリア語で書く必要があるのでイタリア語を選択します。
履歴書はパソコンで作成するのが一般的なので、サイトの「Crea il tuo CV on-line」をクリックします。(どうしても手書きがいいという方がいましたら?!その場合はその下の「Scarica il CV 」を選択し、その中のイタリア語をダウンロード&プリントアウトして使ってください。)
このページの (+)Compilareをクリックすれば細かい項目が出てきて、その項目に従って内容を埋めていきます。どんな風に書けばいいのか迷ったら、画面の右下のボックス「Esempi」をクリックします。
言語を選択する画面が出たら、イタリアを選択すれば以下のような履歴書の見本例を閲覧できます。
記入内容は、日本とほぼ同じです。学歴、職歴、趣味、資格などを記入します。
職歴については勤務先だけでなくそこで何をしたかも細かく書きましょう。
日本の履歴書と違う点は言語能力を記入する点です。
madrelingua(母国語)にはGiapponese(日本語)を記入します。
その他の言語としてイタリア語、英語のレベルを記入します。このレベルの説明もこのサイトに掲載されています。
右上の「Risorse」をクリックすると、Comprensione (Ascolto, Lettura) Parlato(Interazione, Produzione orale) Produzione Scritta それぞれについて説明を読むことができます。自分のレベルをこの説明に照らし合わし、B2やC1など記入します。
忘れてはならないのが、お持ちになっている滞在許可証の種類の記入です。就学用滞在許可証、就労用滞在許可証などを必ず書きます。就学用滞在許可証を持っていて、いずれはフルタイムで働きたいと思っている方がいましたら、就労用滞在許可証への書き換えは可能だということも伝えておくといいです。
顔写真については、店員やホテルマンなど接客業を希望の方は、積極的に貼っておいた方がいいと思います。この際、写真は歯が見える笑顔でも構いません。むしろ接客業希望の方はそのくらいの笑顔の方が好印象を受けるかも!
全て終了したら、履歴書記入画面右下の「Anteprima」(プレビュー)で確認し、OKなら「Scarica」(ダウンロード)して保存します。
このサイト、本当にとても便利で、パソコン内に保存した履歴書に変更を加える場合は、最初の画面の「Aggiorna il tuo CV」をクリックすれば、再びこのサイトで履歴書を作成することができます。
イタリアの大手企業の面接も受けたこともあるので、また別の機会に面接についても書いてみようと思います。しかし、面接に進むためには、まずはこの履歴書通過の関門を突破する必要があります。この「履歴書の書き方」が、イタリアで仕事をしてみたいと思っている皆さんに、少しでもお役に立てることを願っています!ご健闘お祈り申し上げます!
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