先日、イタリアのBAR(=バール、日本でいうカフェのような場所)で、イタリア人が想像を絶する飲み物を注文しているのを聞いて、耳を疑いました。「それは絶対に激マズだろう?!」という、その飲み物。イタリアのコーヒー(日本でいうところのエスプレッソ)に「あるもの」が入っています。
それは、なんとレモン!コーヒーにレモン一切れのレモン汁を絞り入れ、そのままカフェに入れてしまいます。いやあ・・・言葉を失う気持ち悪さ。なぜこんなことをするのかと、注文したイタリア人に尋ねたところ、「これは頭痛に効くの」とのこと。イタリア人はけっこう頭痛持ちが多いです。私も頭痛持ちで、「雨が降る前は片頭痛になる」などというと、「わかる、わかる!」という答えが返ってきます。ちなみにイタリアでメジャーな頭痛薬といえばmomendol(モメンドール)などがあります。
さて、このレモンコーヒー、どう考えてもまずそうなので「まずいでしょ?」と聞いたところ、「ものすごくまずい。」との答え。やっぱり・・・。私が「実は私も頭が痛いから、試してみようかなあ・・」と言うと、「是非!本当に効くわよ!」と。
恐る恐る試したところ・・・。まず、レモンがコーヒーを吸ってしまい、さらにレモンの成分のせいか、コーヒーがどろっと固まってしまい、さらに気持ちが悪い。しかしイタリア人たちから興味津々に見守られているので、もう後にはひけない。思い切って、えいっと飲んでみたら・・・「Veramente cattivo! = すっごくまずい!」。周りのイタリア人たちが爆笑したのは言うまでもありません。
肝心の効果のほどですが、あまりのまずさに確かに頭痛は忘れます。強烈なまずさが口の中に残ってる間は、効いています。しかし、このまずさが消えると・・・やっぱり頭痛は戻ってしまいました。こればかりは、人によりけりなのだと思います。
ということで、残念ながらあまりお勧めできる飲み物ではないのですが、興味と「勇気」がある方はお試しあれ。
きたとしかず says
不味そうですね~
絶対ありえない組み合せ(笑)
そういえばなぜかデザートなどではコーヒーにオレンジという組み合わせはちょくちょくお目にかかりますね。
Mako says
本当にまずかったです。他のイタリア人からは二日酔いに効く飲み方だと教わりました。というのも、あまりにまずくて吐いてしまうからだそうで・・。イタリア人も「日本人よりアルコールが強い」と豪語していますが、なんだかんだいってやっぱり二日酔いしています(笑)
永田さつき says
あみかまこさんの記事楽しい。皆様感謝です。
Mako says
永田さん、コメントありがとうございます!私も楽しんで頂けて嬉しいです!