(お断り:異論反論ありそうな内容です。あくまで、私の周りのフィレンツェに住むイタリア人たちの意見をまとめたもので、「まあ、そんなこと言う人もいるよね」というくらいに思って読んで頂ければと思います。 ところ変わってミラノやローマ、また職業によってなど意見や視点もまた違いますね。)
◆古都フィレンツェはオーソドックスなファッションを好む街
私が住むフィレンツェは、”普通のオシャレ”の人が多い町で、「いかにもファッション関係者」と一目でわかるようなイタリア人は多くありません。スーツの人もほとんど見かけない町です。むしろ「ファッションばかりに気をかけている人に見られたくない」という思考の人が多く(少なくとも、私の周りのファッション関係者以外のイタリア人はそんな感じです)奇をてらわないオーソドックスなファッションを自分なりに着こなすのがいい、という考えの人が多いです。
そうはいっても、「かっこつけてなんぼ!自分を素敵に魅せなきゃ!」という気質が根っこにあるのがイタリア人なので、(イタリア人の性格を紹介したこちらもどうぞ→「イタリア人を一枚の写真で表すと?」)服装にはもちろん気を使い、他人のファッションに対し、最初の挨拶で「まあ、素敵!どこの?」という会話はよくあります。
そんなフィレンツェ市民は、この町を訪れる世界中の観光客のこともよく観察しています。
◆「日本人はオシャレなんだけど、一点だけ気になる点が・・・」
フィレンツェ市民から、日本人観光客のファッションについてよく言われることがあります。それは・・・
「日本人観光客は老若男女問わず、きちんとしていて小綺麗で清潔感があって、世界中の観光客の中でもオシャレだと思う。だけど一点だけとても残念なことがある。それは・・・靴!どうしてみんなエレガントな洋服を着ているのに、ちっとも合わない運動靴を履いちゃうの?!」
「オシャレは足元から」と言われますが、まさにこの足元が見られています。
◆日本人観光客の多くが運動靴スタイル
「歩きやすい運動靴」。それを履きたい気持ちはよくわかります。特にツアー旅行なんて、毎日すごく歩きます。だから「歩きやすい靴」を選ぶのは必要不可欠です。
また、フィレンツェは古都の街。石畳はでこぼこしていて非常に歩きにくいですし、ヒールは危険を伴うくらいです。足が痛くて観光できない、というのも最悪のパターンです。
ある最大手の旅行ガイドブックで、イタリア観光に最適の服装について「運動靴」と書いてあるのをご存知でしょうか?旅行ガイドブックにはスポーツ用品店がスポンサーについているのか?!と思えるほどですが、その服装アドバイスが功を奏しているのか、日本人観光客の足元のほとんどが実際に運動靴です。
イタリア人から日本人観光客へ「靴」選びのアドバイス
もちろん、フィレンツェ市民も運動靴を履きます。でも何かが違う。何が違うのか。「じゃあ、日本人観光客はどうすればいいのか」についてイタリア人たちの意見を聞きました。
(その1)運動靴の場合は、恰好も少しカジュアルにする
日本人観光客のファッションで残念なのは、洋服と靴のバランスが悪いことなんだそうです。洋服がエレガントであればあるほど運動靴とのギャップが目立つので、「運動靴に合わせて洋服もある程度カジュアルにする方がいい」とのこと。
日本人は、世界でも特にTPOを考える国民、シーンに合わせて行動できる国民だと思います。優雅なイメージがあるヨーロッパ旅行では少し上品な感じのスタイルを心がけるのではないでしょうか。観光客の気持ちを代弁すると「せっかく美しいイタリアに行くなら、エレガントな格好をしたい。だけど、沢山歩くから運動靴は外せない・・」というところ。
しかし、靴と洋服の雰囲気が違い過ぎると、結果的に「残念」に見えるそうなので、洋服も少しカジュアルにするといいようです。
そうはいっても、カジュアル過ぎる格好だと、これまた荘厳な歴史ある古都には浮いてしまうので、さじ加減が難しいのではありますが・・。
(その2)運動靴は、派手な色・柄ではなく、色味を抑えたタイプを選択
派手地味ミックスといったような、靴だけ派手な色で洋服は地味な色合い、といったファッション難度の高いスタイルを素人が挑戦してしまうと、失敗しがちになるように思います。蛍光イエローのラインが入った運動靴などをシックな格好に合わせる、というような大冒険をせずに、色味を抑えたスニーカーを選ぶのが、無難な運動靴選びのようです。
じゃあ実際、どんな運動靴を選んだらいいのか。どんな靴を普通のイタリア人は履いているのか?イタリア人の友達と一緒に買い物をしていて、勧められたのがこのブランドです。
トリノで1911年に誕生したイタリアの老舗ブランドです。周りのイタリア人の友人たちは、子供の頃からSUPERGAの靴を愛用していて、彼らの幼い頃の写真の足元にはこの靴が。イタリア人の老若男女から愛されているブランドで、今でもイタリア人たちはよく履いています。
持つと結構重たいのですが、それはソールがしっかりしているため。履くと重さはちっとも気にならず、イタリアの歩きにくいでこぼこした石畳も厚いソールのおかげで快適に歩けます。あまりに歩きやすいので、私はすっかりリピーターになってしまい、上の写真のコットン素材の春夏バージョンの黒、ベージュの二足に加えて、レザー素材の秋冬バージョンも購入しました。カラーバリエーションが豊富ですが、ベーシックな色を選ぶとどんな洋服にも合うので便利です。
こちらはいつもオシャレで、たびたびファッションスナップで紹介されている友人のValentina(ヴァレンティーナ)。彼女の足元にもSUPERGAが。カジュアル&歩きやすい靴でもこんなにオシャレになるという素敵なお手本ファッションです。
SUPERGAは世界中のセレブリティの間でも愛用されていて、2012年には人気ファッショニスタのアレクサ・チャンがキャンペーンモデルを務めました。
*補足*SUPERGAは日本では「スペルガ」と発音&表記されて販売されていますが、イタリアでは「スウペルガ」という感じでウをしっかり発音します。イタリアで購入する際は、しっかりウを発音をしないと通じないので注意が必要です。
(その3)運動靴ではない、歩きやすい靴を選ぶ
イタリア人の足元は運動靴ばかりではありません。イタリアに来る機会がありましたら、是非彼らの足元にご注目ください。どういったものが履きやすくてオシャレなのか熟知しています。さて、どんな靴を履いているかというと・・
【mocassini(モカッシーニ)、日本語ではローファー&ドライビングシューズ】
2015年のPITTI UOMOでは素足にローファー&ドライビングシューズの人だらけでした。イタリアは革産業が盛んなので、上質なレザーシューズが多いのですが、その中でもローファー&ドライビングシューズはカジュアルにもフォーマルにもキマるのでイタリア人男性から大人気。
私がレギュラー出演しているフィレンツェのFMラジオ局の人気イタリア人DJのTony(トニー)さんは素足にローファーが定番。「日本ではナンパなイメージがあるよ」と伝えると「イタリアだって同じだよ、俺を見ろ!」と得意げでした。Tonyさんは周りを笑わせてくれる陽気な人なので、イタリア版・俳優の高田純次さんのような人でいつも一緒に生放送を楽しんでいます。
ドライビングシューズで有名なイタリアブランドといえばTOD’S(トッズ)。1920年代に誕生し、世界中で人気があります。
【polacchine(ポラッキーネ)】
歩きやすいけれど運動靴ほどカジュアルではなく、カジュアルな服から少しエレガントな洋服にまで対応できる便利な靴。イタリアでは女性にも愛用されています。若い子からオジサンまで、多くのイタリア人が履いています。うっかりダサイ靴下でも、これを履けば見えないというのも便利。イタリアの靴屋で見かけないことがないくらい、よく出回っているタイプです。
【ballerine(バッレリーネ)、バレエシューズ】
残念ながらballerineは女性限定ですが、バレエシューズはヒールがないのにエレガントさを出せる便利な靴。イタリア人女性もよく履いています。
オペラ鑑賞や素敵なレストランでの夕食、結婚式に招かれた時など、どんなシチュエーションでも使えるので、イタリア旅行の際に一足バレエシューズを持っていくと便利です。または現地イタリアでお気に入りの一足を購入しても◎
バレエシューズといえばFerragamo(フェラガモ)が有名。1927年、フィレンツェで創業したブランドです。バレエシューズは時代に流されず、常に定番人気。フィレンツェの本店にはフェラガモの歴史を知ることができる美術館も併設されてますので観光で本店を訪れるのもお勧めです。
イタリア語で靴はSCARPE(スカルぺ)といいます。革のことはPELLE(ペッレ)というので、革靴はscarpe in pelle(スカルぺ・イン・ペッレ)です。運動靴はscarpe da ginnastica(スカルぺ・ダ・ジンナスティカ)です。
イタリア旅行の際には、スカルぺ、是非チェックしてみてください。せっかく自分へのご褒美に海外旅行へ出かけるのですから、旅先では自分が欲しいものを購入してみてはいかがでしょうか。靴は帰国した後も、自分を喜ばせてくれます。
◆イタリア旅行で一番お得な買い物とは?
実は、「革靴」というのは、イタリアで一番お得な買い物でもあるのです。
なぜ革靴が一番お得な買い物かというと、それは「革靴は関税が最も高いアイテム」だから。
イタリアに来たばかりの頃、日本で活躍されている有名セレクトショップのバイヤーさんのフィレンツェでの買い付けに同行させて頂く機会があったのですが、その時にこの話を伺いました。
「イタリアで買うなら革靴だよ!一番お得なアイテムだよ!」その後、イタリアでオンラインショップを立ち上げる際に関税について勉強したのですが、革靴の関税が他のどのアイテムよりも断トツで高いことを学びました。日本の江戸・明治時代にまで遡る、日本の革産業を守るための関税割当制度が今も継承されているためだそうです。
海外のオンラインショップで革靴を購入して個人輸入する場合も、革靴の関税がかかります。商品価格の30%もしくは4300円の高い方がかかるので、どんな金額の革靴でも最低4300円はかかります。他の革製品、バッグ、財布、ジャケットなどが6~16%前後などを考えると圧倒的に関税が高いのが革靴なんです。
イタリア、特にフィレンツェは革産業が盛んな街で有名です。観光をしているとあちこちで、革製品を見かけます。何を買おうか迷ったら革靴ではないでしょうか。靴は実際に履かないとサイズや履き心地もわかりませんし、実際に現地で買うのが一番です。
◆イタリアでは靴のサイズも日本より豊富
日本人の友達がイタリアに遊びに来た時、フィレンツェ郊外のアウトレットへ一緒に出かけました。彼女は身長が170センチほど、足のサイズは25センチ。日本では彼女に合うサイズの靴を見つけるのが大変だとか。そんな彼女、イタリアのアウトレットで目を輝かせながらお買い物に没頭。靴ばかりなんと5足もお買い上げ。「憧れのフェラガモも、こんなフェミニンなデザインの靴なのに履けるサイズがある!」と感動していました。
さて、イタリア人から聞いた日本人観光客へのファッションアドバイス、いかがでしたでしょうか。イタリア人がこんなことを言うのは、そもそも日本人のファッションはとても感じが良いだけに、靴だけもったいないと思っているからなんです。どことは言えませんが、洋服から何からすべて「なんてダサい人たちの国」とイタリア人が思っている、ある国々の人たちのファッションについては、「感覚が違うから言っても無駄」と思っているとのこと・・・。イタリアへ観光に来る日本の皆さん、旅行の際にはイタリア人たちの足元をチェックし、気に入ったタイプの靴を現地で購入するというのもお勧めですよ。
~イタリア製の本革バッグを現地価格でお届け~ 割引クーポンプレゼント
比較的小さい革靴とは違い、大きめの革バッグはかさばってしまい、持ち帰るのに邪魔になります。私が経営しているイタリア製バッグのオンラインショップでは150種類以上のデザインのバッグを日本のご自宅でゆっくり選んでいただけます。
AmicaMako(アミーカ・マコ)イタリア製バッグ・オンラインショップ
イタリア製の本革を使い、デザインから生産まで一貫してイタリアで行っている100%イタリア製のバッグが150種類以上&カラー豊富。メーカーと直接取引し、中間業者を一切通さないので、日本市場価格の半額~3分の1程度の値段でご提供。早くて細やかなサービスの国際宅配便利用で送料も無料です。ご注文から1週間程度でお手元に届きます。
~当ブログ記事をご覧頂いた方&初回ご利用の方に500円割引クーポンプレゼント~
当ブログ記事をご覧頂き、ショップを初めてご利用頂く方にすぐに使える500円割引クーポン券をプレゼント。お買い物の際に以下のクーポンコードをご入力頂きますと500円割引になります。(ご利用は一回のみ有効、他クーポン併用不可)
クーポンコード: blog-fashionadvice-special
【ショップをご利用頂いたお客様の声】
「イタリアからの直送で自宅にバッグを届けていただきました。送料込で、あの価格でしたらかなりお値打ちだと思います!日本ではあり得ないですよね!」大阪府のお客様より
恭子 says
私は、映画🎥終電車の頃のカトリーヌ・ドヌーヴさんの様な金髪碧眼の絶世の美女に成りたいのでPARISに行ってお洒落になって深い胸の谷間&背中が大胆に見えるドレスを着たいです。