前回、「なぜイタリア人はアンティーク家具を使うのか」の記事で使用した写真を撮影したアンティークショップをご紹介します。
イタリア・フィレンツェで街歩きをすると、沢山のアンティークショップを見かけます。どのショップも素敵なのですが、そのひとつ、Bottega di Corte(ボッテガ・ディ・コルテ)は、まさに「シャビーシック風」ワールド全開なアンティークショップです。昨年2014年、サンタマリアノベッラ広場のすぐそばに誕生しました。様々なデザイナーたちとコラボレーション・パーティーを開き、いつもオシャレなイタリア人たちの間で話題になっています。
シャビーシック(Shabby chic)スタイルとは、「使い古されたエレガントさ」というような意味で、イギリス人デザイナーのRACHEL ASHWELL(レイチェル アシュウェル)が命名したインテリア・スタイル。1989年にカリフォルニアのサンタモニカに最初のショップをオープンさせ、このスタイルの人気が世界中に広まりました。モデルの梨花さんや、スタイリストの風間ゆみえさんが、インテリアにシャビーシックスタイルを取り入れているなど、日本でも人気のあるスタイルです。
イタリアでもシャビーシックスタイルは人気があり、シャビーシックスタイル専門のショップもよく見かけます。しかし、そうしたお店は残念ながら本当に古いわけではなく、古く見せかけている新しい商品を多く扱っています。しかし、このBOTTEGA DI CORTEでは、こだわり抜かれて選ばれた、リアル・アンティークなシャビーシックスタイルのアイテムが所せましと飾られています。見ているだけで、色んなインテリアのアイデアが次から次へと湧いてくる、そんなお店です。
この日は、私の友人でウェディングドレスデザイナーのLucio Antonucci(ルーチョ・アントヌッチ)のドレスとコラボレーションパーティーが開かれました。Lucioの生み出す、女性らしさとエレガントさが共存するドレスはBottega di Corteの世界観に通じることから両者が意気投合し、このコラボレーションが実現しました。このコラボレーションは大成功、LucioのドレスはBottega di Corteの空間に見事に溶け込み、一層華やかな雰囲気に。上記のドレスのなんともいえない淡いピンクとブルーの絶妙なチュールは素材にこだわるLucioが自分で染めたそうです。
フィレンツェのサンタクローチェ近くにある、とっても素敵なフレグランスショップAQUA FLOR(アクア・フロール)とのコレボレーション・フレグランス。ライフスタイルショップには美しい香りも欠かせません。
Bottega di Corteでは、小物や雑貨も取り扱っています。お土産になりそうな香水やアクセサリーなども販売されているので、サンタマリアノベッラ教会の観光がてらにショップを除いて、お気に入りのお土産を見つけるのもお勧めです。
ウェディングドレス、帽子、アクセサリーデザイナーとマルチに活躍するLucio AntonucciとモデルのCamilla(カミッラ)。Camillaが上の写真で着用しているドレスとハットも、もちろんLucioの作品です。実はLucio、日本人にも大人気のファルマチーア・サンタマリアノベッラ(サンタマリアノベッラ薬局)でファッションショーを開いた唯一のデザイナーなんです。その時の幻想的なファッションショーの様子はこちらです→「サンタマリアノベッラ薬局でファッションショー」
~Bottega di Corteのホームページより~
芸術的センスのある往年の家具、彫像物、装飾品は新しい価値を得て、
まるで魔法のように、毎日の生活の中で新たな次元を発見します。
たくさんの魅力的な装飾品とそこに眠る豊かな歴史を見つけるでしょう。
それらに触れれば、あなたは何年も昔の時代に導かれるでしょう。
アンティーク品の芸術的価値の有無を見分け、価値を決定づけるには、アンティークディーラーの判断力、経験と専門知識が問われます。しかし、本当に重要なことは、あなたが心から好きになるアイテムを見つけることです:永遠にあなただけの。
Bottega di Corte (ボッテガ・ディ・コルテ)
住所 Via del Sole 11/a, Firenze
電話 +39 055 2657635
HP http://www.bottegadicorte.com/
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