レストランで使えるイタリア語最終回です。
イタリアのレストランで必ず聞かれるのがコーヒー=CAFFÈ(カフェ)の注文です。
イタリアではコーヒーは日本での緑茶のようなもの。食後には欠かさずコーヒーを飲む人が多いです。
しかし、このコーヒー選びには2点注意が必要です。
~①カプチーノは午前中しか飲まないイタリア人~
日本人にお馴染みの泡立ったミルク入りのコーヒー、カプチーノ(CAPPUCCINO) ですが、ほとんどのイタリア人は昼以降にカプチーノは飲みません!イタリア人にとってミルクは午前中に飲むものというイメージがあるためです。ランチやディナーで注文すると、食事より先に提供されてしまうこともあります。「食事後に飲みたいのになぜ?!」と思っても後のまつり。私もイタリアに来たばかりのころ、何も知らずに食事の注文の時にカプチーノを頼んだのですが、食事より先に運ばれてきてかなりびっくりしたものです。どうしてもカプチーノを食後に飲みたい方は、食事が済んだ後にウェイターがデザートの注文を取りに来る時に伝えましょう。ただし、少し気持ち悪がられることは覚悟しておいてください・・。
~②イタリアでカフェは濃いドロドロっとしたエスプレッソのこと~
日本ではコーヒーと言えば、薄いアメリカンコーヒーを指します。ですがイタリアではコーヒー=CAFFÈ(カフェ)は小さいカップに入ったエスプレッソを意味します。このエスプレッソ、ドロッとしてかなり濃いので馴染みのない方はびっくりするほど。日本で馴染みのアメリカンコーヒーを頼みたい場合はCAFFÈ AMERICANO(カフェ・アメリカーノ)と注文する必要があるのでご注意を!
~テーブルマナーの注意点~
日本では、「ちょっとそれ、味見させて!」と料理をシェアすることもよくあると思います。しかし、イタリアでは基本的にはそれぞれが注文した料理をそれぞれが食べ、シェアはせず、お皿を交換するようなことはありません。どうしても料理をシェアしたい場合は、お皿の交換はせず、取り皿を頼んで分け合うとスマートです。
食事が全て済んだらお会計、通常はテーブルで行います。
ウェイターに「Mi puo’ portare il conto per favore?(ミ・プオ・ポルターレ・イル・コント・ペルファヴォーレ)」と言いましょう。「お会計お願いします」という意味です。少し長いですが、これはどんなレストランでも使える丁寧な言い方なので頑張って覚えましょう。
さて、日本人が海外旅行でいつも気になるのが「チップ」ですが、イタリアではチップはMancia (マンチャ)と言います。メニューや伝票にServizio Incluso(セルヴィッツィオ・インクルーゾ)=サービス込やCoperto(コペルト)=テーブルチャージと書かれている場合は、サービス料金が含まれていますので、チップを払う必要はありません。もしサービス込と書かれていなくても、ほとんどのレストランでチップは必要ではなくなっているのですが、気持ちのいいサービスを受けて感謝の気持ちを表したい場合は、お釣りの端数をチップ代わりにするといいでしょう。例えば36ユーロだった場合、40ユーロを渡して4ユーロのお釣りをチップ代わりすればスムーズです。
~お店を出るときも笑顔で挨拶を!~
食事がとても美味しかった時は「MOLTO BUONO!(モルト・ブオノ)=とても美味しい」と伝えましょう。日本人は少し表情が乏しく見られがちなので、笑顔で言うと一層気持ちが伝わります。そしてお店を出る時には「GRAZIE、ARRIVEDERCI (グラーツィエ、アリベデルチ)=ありがとう、さようなら」と挨拶しましょう。
ここで発音のワンポイントレッスン。
日本人は「GRAZIE=ありがとう」を「「グラッチェ」と発音しがちです。これを、「グラー」と伸ばして、「チェ」ではなく「ツィエ」と発音するだけでぐっとイタリア語に近くなりますよ!「グラーツィエ」試してみてください。
レストランで使えるイタリア語、いかがでしたでしょうか?最後まで読んで頂きまして「グラーツィエ!」
*なお、「レストランで使えるイタリア語(1)(2)(3)」に使用した写真のレストラン情報はまとめて次回にご紹介します!
元ヴィヴィアン・ウェストウッドのデザイナーで現在自分のブランドを展開中の友人のダニエラと。彼女はいつもオシャレで彼女が手掛けるブランドもとても素敵です。
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