スマホ撮影に余念のないイタリア人たち!その先には?!
イタリア人たちから、なにかとからかわれるのが「日本人はなんでそんなに写真撮影ばかりしてるの?」ということ。私もこのブログのために、どこでも写真をぱちぱち撮影するので、いつもイタリア人たちからからかわれます。もはや私の友人のイタリア人たちの間では「Facciamo i giapponesi! (ファッチャーモ・ジャッポネージ!)=日本人をしよう!」という言葉は「写真撮影をしよう!」という合言葉になっています。
だけど、私はそんなイタリア人たちに反論したい。上の写真のイタリア人たちはどうなんだと。わりと厳かなイベントで、パパラッチもびっくりなほど一心不乱にスマホ撮影をするイタリア人を目の当たりにして笑いそうになってしまいました。みんな真剣そのもの。イタリア人たちだって、なんだかんだで撮影が好きなんです。
さて、イタリア人たちがこぞってスマホ撮影をしていた対象とは?それはこちら。
篠笛奏者、狩野泰一さんの演奏
イタリア人たちが真剣に撮影していたのは、伝統和楽器「篠笛」の演奏でした。イタリアでは馴染みの無い演奏と、日本の伝統衣装にすっかり見入ったイタリア人たち、スマホで録音している人たちも。日本と同様に長い文化の歴史をもつイタリア、「とっても美しい音色ね」と、とても感心していた様子でした。
新潟県の新品種米のお披露目パーティー
演奏は、日本館の人気ぶりが日本でも話題になったミラノ万博関連イベントで行われました。ミラノ万博・日本館イベント広場では各県が持ち回りで地場産業のPRを行っていたのですが、そのために訪れていた新潟県関係者が10月21日に前夜祭を開いたのです。私もイタリアのPR会社から招待を受けて参加してきました。会場は、ミラノの「レオナルドダヴィンチの最後の晩餐」壁画で有名なサンタ・マリア・デッレ・グラツィエ修道院のすぐそばの il Palazzo delle Stelline a Milano。
新潟県知事は着物姿でスピーチ
篠笛演奏の後は、新潟県の泉田裕彦知事が登壇。この前夜祭では新潟県の新種のお米「新之助(しんのすけ)」のお披露目会を兼ねており、知事が新之助の説明や新潟県の特産品のお酒などについてピーアールしました。知事は着物姿だったため、イタリア人たちからとても好評で写真撮影をする人たちもいました。やはり海外では着物姿はとても人気あります。
新潟県のお米で作られた日本酒やおせんべい。お土産としてイタリア人たちに振る舞われました。
イタリア料理シェフ徳吉洋二さんによるお米アレンジ料理
特別ゲストとして、イタリア料理のシェフ・徳吉洋二(とくよし・ようじ)さんが登場。徳吉さんはイタリアの有名レストラン「オステリア・フランチェスカーナ」で9年間副料理長を務めた後、2015年2月にミラノにRISTORANTE TOKUYOSHI(リストランテ・トクヨシ)をオープンさせました。イベントでは、徳吉シェフが新潟の新種米「新之助」を使ったイタリア&日本のフュージョン料理をふるまいました。
Mediterranean “Furikake” – 地中海のふりかけ
Risotto alla milanese con ossobuco sempre al dente
ミラノ風リゾット いつでもアルデンテ
Risotto all’olio d’oliva con basilico e pomodoro
オリーブオイルのリゾット トマトとバジリコ
白ワインも徳吉シェフの選択。私にはどこか「かつお節」の風味がしたのですが、同伴したイタリア人もなんと同意見!これはきっと徳吉シェフの狙いだと思って、ご本人に伺ったのですが・・「え?!そう??」という反応。ということで、そういうわけでは無さそうでした。しかし、私には本当に「かつお節」の風味がしたのです。もう一度飲んで確かめたいなあ。
徳吉シェフは長年イタリア在住なだけあって、イタリア語がとても堪能ですべてイタリア語でスピーチされていました。その内容がユーモアを交えた楽しいものだったので、イタリア人たちから「Molto simpatico!(モルト・シンパーティコ!)=とっても感じがいい!」と絶賛されていました。料理を伝えるだけでなく、人柄の良さも伝えられるシェフって素敵ですねえ。まだ徳吉シェフのレストランで食べたことがないので、いつか食べてみたいです。
会食中には、新潟の古町芸妓の踊りも披露されました。日本のお米を頂きながら、日本の伝統芸能を。イタリア人たちも日本のおもてなしがつまったパーティーの内容にとても満足していた様子でした。
大盛況で終わった新潟イベント。着物姿の知事はイタリア人たちからひっきりなしに声がかかり、知事もイタリア人たちとの会話をとても楽しんでいる様子でした。やはりこういう海外の公のパーティーでは、日本人の着物姿はかっこいいですね!
さて、知事が大々的にPRしていた「新之助」。お土産に頂いたので、さっそく炊いて食べてみたのですが、やはりイタリアのお米とは輝きと粘りが違います。期待のかかる「新之助」、イタリアでも人気のお米になるのでしょうか?
徳吉シェフのレストラン ”RISTORANTE TOKUYOSHI”(リストランテ・トクヨシ)
URL: http://www.ristorantetokuyoshi.com/
新潟の新品種米「新之助」(しんのすけ)
URL: http://shinnosuke.niigata.jp/
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