La Superba「華麗な都市」の異名があったジェノヴァ
16世紀に「華麗な都市」と呼ばれたほど、栄えていたジェノヴァ。その繁栄の跡は今も街中に残り、当時建てられた美しく壮大な建物から当時の優雅な雰囲気を感じ取ることができます。2006年に世界遺産に登録された、Strada Nuova(ストラーダ・ヌオーヴァ=新しい通り)にはいくつもの美しい宮殿が立ち並び、通る観光客を圧倒します。
Via Garibaldi(ガリバルディ通り)、「Strada Nuova(新街路)」と呼ばれ、2006年に世界遺産に登録。
Palazzo Rosso(パラッツォ・ロッソ=赤い宮殿)1670年建造。
街のあちこちにオシャレなお店が点在
ジェノヴァの街は、16世紀の美しい宮殿の他、街のいたるところにセンス溢れるオシャレなお店が点在していて、街歩きがとても楽しい街です。ストラーダ・ヌオーヴァ通りでは宮殿と宮殿の間に、こんなシャビーシックなアンティークショップを発見。
美味しそうなものも沢山。オシャレなパッケージ、美しいショーウィンドー、どれでもこれも目移りしてしまいます。マロングラッセ、ブーツ型のチョコレート・・どれもこれもとっても美味しそう。
ジェノヴァの海沿いにはカラフルな建物が建ち並びます。夏はリゾート感溢れる街になりそう。
箱根にあるような、観光船。
ジェノヴァでは、この海岸1992年に万博も開催されました。そのモニュメントが今もこの港に残っています。ジェノヴァ港には、豪華観光客船も立ち寄りますが、この日もイタリアの大型豪華客船が停泊していました。また、港沿いには、ヨーロッパで最大規模の水族館もあります。
Cattedrale di San Lorenzo (サン・ロレンツォ・カテドラル)。
ジェノヴァゆかりの有名人と言えば・・探検家コロンブス
「新大陸発見の探検家」として歴史的有名人物のクリストファー・コロンブスは、ここジェノヴァ出身だという説があります。イタリア語ではCristoforo Colombo(クリストーフォロ・コロンボ)と呼ばれています。このコロンブスが青年時代を過ごしたと言われている家がこちら、La Casa di Colombo(ラ・カーザ・ディ・コロンボ=コロンボの家)。
コロンブスの家を右手に見ながら通りを上るとすぐ正面には、サンタンドレア塔があります。どちらも博物館になっていて入場可能です。開館時間やチケットは以下のURLから調べられます。
Casa di Colombo e Torri di S. Andrea
URL: http://www.museidigenova.it/it/museo/casa-di-colombo-e-torri-di-s-andrea
ジェノヴァのB級グルメ、フォカッチャ
イタリアにもB級グルメは数多く存在します。ジェノヴァのB級グルメはLa Focaccia al formaggio di Recco(ラ・フォカッチャ・アル・フォルマッジョ・ディ・レッコ)、レッコ産チーズのフォカッチャです。レッコは、ジェノヴァから東に20キロほど離れたジェノヴァ州にある町。フォカッチャというと一般的にはパンのようなイメージですが、ジェノバのフォカッチャはもっと薄くクレープのような感じ。
上の写真がジェノヴァ名物チーズのフォカッチャ。とろっとミルキーなチーズがクレープのようなフォカッチャに絡まっています。これはついつい食べてしまう美味しさ。これはワインでもビールにでも合います。
美味しそうだったのでゴルゴンゾーラチーズのフォカッチャも。こちらはパリパリっとしたフォカッチャ生地にゴルゴンゾーラがふんだんに使われ濃厚な味わい。ちょっとお腹がすいたときにも便利、ジェノヴァを訪れたら是非味見をして頂きたい一品です。
ジェノヴァで150年以上も前に生まれたジェラート、Panera
ジェラートといえば発祥地のフィレンツェが有名ですが、意外にもジェノヴァにも150年以上も前に生まれたジェラートがあります。それがPanera(パネーラ)というジェラート。コーヒー味のジェラートで、Semifreddo(セミフレッド=半解凍)、通常のジェラートよりも冷たさが抑えられたクリーミーなアイスクリームなので、普通のコーヒージェラートとは少し違います。
私はパネーラとザバイヨーネを注文。セミフレッドなので、冷たさがマイルドで、とってもクリーミーな舌触り。
ショーケースの中に、こんもりと盛ったふわっふわの生クリームを発見。周りを見渡すと周りのイタリア人がみんながこの生クリーム入りのコーヒー、Caffè con panna (カフェ・コン・パンナ)を飲んでいたので私も注文することに。
ふわっふわの生クリームの美味しいことなんの。このジェラテリア(ジェラート屋)は、ジェラートも生クリームコーヒーもどちらもおすすです。小さいお店ですが、お店の前には行列ができていました。人気ぶりも納得のお店です。
Gelateria Box Cream
住所:via degli Orefici 59R, Genova, Italia
URL(トリップアドバイザー): https://www.tripadvisor.it/Restaurant_Review-g187823-d3139469-Reviews-Gelateria_Box_Cream-Genoa_Italian_Riviera_Liguria.html
東京なら2時間待ちかも?豪華な顔ぶれの絵画展
Palazzo Ducale(ドゥカーレ宮殿)で開催中だったのが、「Dagli Impressionisti a Picasso(ダッリ・インプレッスィオーニ・ア・ピカソ)=印象派からピカソまで」という絵画展。下のポスターに書かれた名前が、「モネ、ドガ、ヴァン・ゴッホ、マティス、カンジンスキー、ルノワール、セザンヌ、ゴーギャン、モディリアーニ、ピカソ」という錚々たる名前。これだけのビッグネームの画家の作品が52点も勢ぞろいする絵画展は、数多くの美術館を擁するイタリアでもなかなかないのか、この日も長蛇の列ができていました。美術展情報によると、9月25日から12月17日までの3か月弱の期間中に75000人もの来場者数があったそうです。
会場内も多くの人で少々すし詰め状態だったために、あまりゆっくり落ち着いて鑑賞できなかったのは残念でしたが、ゴッホの自画像、ドガの踊り子などなど、有名絵画のオンパレードに大満足する美術展でした。また美術展の最後には会場となっているドゥカーレ宮殿の豪華な広間が待っています。会場、内容ともに素晴らしいこの絵画展は今年4月10日まで開かれています。
Dagli Impressionisti a Picasso
住所: Palazzo Ducale – Appartamento del Doge
Piazza Matteotti, 9, 16123 Genova
URL: http://www.impressionistipicasso.it/
ジェノヴァは、日本人にとって観光地としては知名度が低く、実際にほとんど日本人観光客を見かけませんでしたが、美しい街並み、美味しい食べ物、可愛らしいお店の数々のある素敵な街でした。豪華客船旅行のブームが訪れている日本、ジェノヴァ発着の豪華客船の旅に合わせて、ジェノヴァを観光するのもいいかもしれません。
北イタリアの旅は、今回で終了です。ブログにまだ書いていないイタリア国内外の旅行はまだまだ沢山ありますので、また折をみて紹介したいと思います。
「北イタリアの旅(4)ジェノヴァで本場のジェノベーゼパスタ」
「北イタリアの旅(3)バーニャ・カウダ、本場ピエモンテ州で食べる味は?」
「北イタリアの旅(2)お城だらけのロマンチックなヴァッレ・ダオスタ」
「北イタリアの旅(1)カウントダウンディナーで耐久レース並の過酷さを経験」
きたとしかず says
ジェノヴァ行かれたんですね!
久々に拝見したらジェノヴァの特集?のようなのでワクワクして見ています。
私はレッコのフォカッチャで有名なお店でしばらく修行していたので懐かしく思いました。
市内、宮殿美術館裏の旧市街などもちょっと怪しげで大好きでした。
Mako says
きたさん、お久しぶりです!また当ブログへ戻ってきて頂いて&コメントお寄せ下さいましてありがとうございます。ジェノヴァは高速道路では通るものの観光はしたことがなく、今回も目的地ではなかったのですが時間があったので寄ってみたところ、街の建物の美しさに感動!急きょジェノバ観光を追加しました。旧市街は細い路地がいっぱいで散策が楽しいですよね。