ゴッホゆかりの街、アルルへ
南フランスの旅第4回は、南フランスの都市Arles(アルル)をご紹介します。この街は、マルセイユから北西約90キロ、車で1時間強にある都市で、日本人には、オランダ人画家ゴッホゆかりの街として知られています。
ゴッホは私も大好きな画家で、特に「夜のカフェテラス」が好きですが、この夜のカフェテラスのモデルになったカフェがアルルにはあります。
アルルを訪れたのは1月1日お正月。ヨーロッパでも祝日で多くのお店が閉まるので少し心配でしたが、夜のカフェテラスのモデルになったカフェは開いていました。上の写真はそのカフェのある広場。アルルの街はこじんまりとしていて、とってもかわいらしい街です。お目当ての夜のカフェはすぐにわかりました。
上の写真を絵画風に加工したのが左下の写真。右のゴッホの絵と比べると、やはりよく似ています。
こちらのカフェ、実は一度戦災で燃えてしまったものを再現したものだそうです。なので絵が描かれた当時の建物ではないとのこと。現在はレストラン&カフェ「Van Gogh Cafe」(ヴァン・ゴッホ・カフェ)として営業しています。中もアンティークな感じでなかなか素敵です。
この日はお正月で、開いているレストランがこのカフェのみだったので、観光客はみなここで食事をしていたのですが、ほとんどのお客さんがイタリア人だったのには驚きました。イタリア語しか耳に入ってこないので、まるでイタリアに戻ったかのような気分に。お正月ということもあり、メニューはコース料理のみ。前菜にシーフードのマリネ、メインにサーモン、デザートはラズベリーのチーズケーキを選びました。
他が全部閉まっていたので、選ぶ余地もなくこのレストランで夕食をとったのですが、トリップアドバイザーを見ると、このレストランの評判はとっても悪いです。ここまで悪い評価のレストランも久々に見た、と思うくらい悪い。特に悪いのが「店員の態度」のようで、日本人も外国人もこぞって「ひどいサービス」と評価しています。「見るだけにした方がいい、決して食べないで」というコメントがほとんど。そこまで悪いとむしろ「怖いもの見たさ」が芽生え、むしろどんなひどいサービスと食事かワクワクしていたのですが、お正月でアルバイトでも雇ったのか、ウェイトレスの女の子はとっても感じのいいかわいらしい女の子。ニコニコしながらサービスしてくれました。料理も確かにそんなに美味しくはなかったですけど、お正月&観光客目当てなので、まあ仕方がないか、という程度。それにデザートはとても美味しかったです。期待していたひどい態度を取られず、むしろ少々がっかりしたくらいですが、きっと店員によっては態度が悪いのでしょう。悪いサービス&美味しくない食事でもお客さんが入るほど、ゴッホ効果は偉大なんだと思いますが、なんだかこんな評価をされているカフェになってしまっているなんて、ゴッホが少し気の毒のように思ってしまいます。
アルルの街を少し散策しました。ローマのコロッセオのミニチュア版のような円形闘技場もありました。
雰囲気もとっても南フランスぽくて、かわいらしいお店やレストランがあるアルル、個人的にとても気に入りました。このアルルの街でゴッホは「アルルの女」や「ゴッホの寝室」など300以上もの絵画を制作したそうです。ゴッホをそこまで魅了させたアルルの景観、次回は太陽が出ている時に訪れてみたいです。
Van Gogh Cafe
住所: 11 Place du Forum, 13200 Arles
トリップアドバイザーのHP: http://www.tripadvisor.com/Attraction_Review-g187211-d4546232-Reviews-Van_Gogh_Cafe-Arles_Bouches_du_Rhone_Provence.html
①南フランスの旅(1)マルセイユMarseille
②南フランスの旅(2)マルセイユ2日目
③南フランスの旅(3)ル・コルビュジエと絶景の海とちょっと贅沢なフランス料理
④南フランスの旅(4)ゴッホの夜のカフェテラス
⑤南フランスの旅(5)大自然に癒されつつ恐怖の光景に驚くカランクCaranque
⑥南フランスの旅(6)豪華絢爛・浮世離れした隣国Monaco
⑦南フランスの美味しいお土産
⑧とろ~り美味しいオシャレなカマンベールフォンドゥ
柏木(*´・ω・`)b。 says
マルセイユ、向日葵描き、ゴッホの旅。
お粗末!!。
アルルだし?
Mako says
柏木さん、コメントありがとうございます。
すっかり俳句から遠のいた生活をしていて、最初コメントを読んだ時に「?!?!」となったのですが、「あ、俳句だ!」と数秒後に気づきました(^^)いやいや、とっても素敵です!
クレマチス says
夜のカフェテラス
アルルの跳ね橋
この2作品は、他の作品と違ってゴッホの穏やかな心情を感じます。特にアルルの跳ね橋の水面はゴッホらしくない優しい曲線で星月夜とは違う(と思う)。
できることなら、穏やかな心情で星月夜、からすのいる風景を描き直して欲しい。
きっともっと素敵な絵が生まれると思っています。