最近、ブログの更新ペースが少々遅いので、「夏バテ?」と聞かれることが多いほど、イタリアは猛暑の夏を迎えています。うっかり帽子を忘れて炎天下のフィレンツェの街中を歩いてしまい、熱中症気味になって頭痛が続いたりしました。皆さんも、熱中症にはくれぐれもお気を付けください・・。
イタリア発オンラインストアAmicaMako(アミーカ・マコ)間もなくリニューアル
さて、ブログの更新がなかなかできないのには理由があります。実は今、私が経営している【イタリア発オンラインストアAmicaMako(アミーカ・マコ)】をリニューアル中で、ビジネスパートナーのイタリア人と一緒にサイトの更新&新商品の販売準備に追われています!
天然植物タンニンでなめした飴色の美しいイタリア本革のイタリア製バッグ、当店で販売開始(8月中~)
時が経つにつれて艶と風合いが出てくる高級皮革「天然植物タンニンなめしのイタリア本革」。
イタリアの街を歩いていると、独特な風合いが美しく、時代に流されない存在感を放つこの天然植物タンニンでなめしたレザーのバッグをよく見かけます。その度に、「素敵だなあ」と思い、以前から日本へご紹介したいと思っていました。イタリア国内で商品を探していましたが、天然植物タンニンレザーは、イタリアの伝統的な手法で手間暇かけて作られるものなので、値段はどうしても化学薬品を使ってなめされる皮革製品よりもずっと高くなります。どうにかこの伝統的なレザーを使った商品をお手頃価格で日本に届けたい・・そう願いながら探していたところ、トスカーナ州でひとつの工場直販ブランドと出会いました。
工場直販、直接取引、中間業者を一切通さない・・・そうすることで、ついにお手頃価格にて「天然植物タンニンでなめしたイタリア本革」のバッグをご提供できることになりました。
化学薬品を使ってなめされたレザーでは出せない存在感をもつ植物タンニン・レザーのバッグ。春夏秋冬、季節を問わずにお楽しみ頂けます。ビジネスバッグなど、男性用バッグも多数取りそろえる予定ですので、どうぞお楽しみに。
販売開始は8月中を予定していますので、もうしばらくお待ちくださいませ。—> https://www.amicamako.com/shop/
きたとしかず says
イタリアの皮製品素敵ですよね~
イタリアで買った思い出の品の一つが時計の革バンドでした。シンプルですがちょっとだけ日本では見ないデザインが気に入ってます(安物ですけどね笑)
私はブランド自体には興味ないのですが、イタリアブランドは今凄い人気ですよね。
それってやっぱりイタリアが昔ながらの職人仕事を続けているからだと思うんです。
話がそれますが、ちょっと前にあったエルピーダ騒動や最近の家電メーカーの経営悪化問題などで日本ではやたら「日本の物作り」ってフレーズを耳にします。
日本の技術の凄さ、物つくりの底力を見せつけてやれっ、あるいは技術を守るため大企業を守れなんて感じのものが多いのですが、ちょっとずれてる・・・と違和感を覚えるのです。
私が子供の頃、日本人は手先が器用で発想力もあるし働き者だから物つくりが得意なんだ。(だから中韓の輸入品なんて縫製も悪くて日本製が一番、イタリア人は働かないし、いいかげんだからイタリア製なんてすぐ壊れる)
なんて空気が支配していました(確かにイタ車はすぐ壊れるし、中韓の縫製もいただけないのは事実)
日本がハイテクの最先端的なイメージもこの頃くらいからでしょうか?
でも今のイタリアブランド信仰は(壊れやすい車も含めて)いまだに職人がそのローテク仕事を続けていることにあると思うんですよ。
食べ物もイタリアの高級食材はみんなローテクな保存食です。職人のローテクな仕事がいつのまにか手間のかかる高級品化してしまった(笑)
一方の日本はというと、物つくり=大企業のハイテクな大量生産
汚れ仕事な職人仕事は廃れ、あるいは零細下請というのが現状ですよね。
でもこの大量生産が曲者で、このような分野を論じるときに物つくりという視点で考えていいのかな、といつも疑問を感じます。
半導体や家電など今苦戦している産業は資本と一部の頭脳と安い労働者があれば同レベルのものが作れてしまう、安く。物つくりの技術は全く必要のない世界だと思うのです。
本田宗一郎や松下幸之助はまさに現場の職人の力だったんだと思いますが、今の企業に物つくりといえるような能力があるのか疑問です。
現代では現場で働く多くの人は素人の派遣、設計などの技術者はブルーカラーが嫌で大学に行ったため現場仕事が分からないなどといった笑えないものつくりの現場だったりします。
当然台湾、中国、韓国その他安い労働力がいればどの国でもライバル以上の存在になってしまいます。
常に不況にあえぐ中小、下請け企業。
じつはこんなところに本当の日本の物つくりがあると思うのです。
有名な話ですが、自動車メーカーだけでなくNASAなどもこのような企業に仕事を任せています。
それは熟練の旋盤工が他国にはいないから。
機械が大量生産し。コンピューターが制御する時代になっても人間の手仕事の方が細かく正確なものを作ってしまうのです。物つくりうんぬんをいうならこのような技術を伝える方がずっと日本らしいと思うのですが。
脱線してつい、愚痴ってしまいました・・・
ところで「メードイン・イタリア」についてちょうど今週の新聞で紹介されていました。
イタリア製のブランド力維持のためメードイン・イタリアを名乗るための法的な基準があるそうなのですが、有名ブランドを含めた一部企業が中国人不法就労者に仕事を回して職人が作っているという偽装をしているという感じのものでした。
イタリア=職人というブランド価値を揺るがしかねない問題と書かれていました。
私もメードイン・イタリアなら腕の良い外国人よりへたっぴでもイタリア人が作ったものの方がいいかな(笑)
微妙~
いずれにしてもローテクな職人仕事をいつまでも守ってもらいたいものです。
Mako says
きたとしかずさん、いつもコメントありがとうございます。いつも丁寧なご意見、本当に嬉しく思っています。
きたさんのおっしゃる通りですね、コメントを頂いてまたまた書きたいことが沢山でてきました。ローテク、中国人、などなど。
最近、オンラインショップのリニューアルに取り掛かっていてなかなかブログ更新ができないのですが、このことについてもブログでまた書きたいと思いますので、またその時はご意見頂ければ幸いです!