フィレンツェでは素敵なコンサートがしょっちゅう無料で開かれることは先月アップした「フィレンツェは芸術の秋」で書きました。今回は普段入ることができない夜間のサンタクローチェ教会で開かれたコンサート&トークショーについて。
サンタクローチェ教会は、ミケランジェロやガリレオ、ロッシーニといったイタリアの偉人たちのお墓がある、フィレンツェで最も重要な教会のひとつです。普段は17時までしか入場できない教会ですが、この教会の「パッツィ家礼拝堂」「ブルネレスキの回廊」「アルノルフォの回廊」「タッデオ・ガッディの最後の晩餐」がライトアップされ、夜間の無料コンサート&トークショーが先月2晩に渡って開かれました。
“genius loci”と名付けられたこのコンサート&トークショーイベントを開いたのは私がレギュラー出演しているフィレンツェの老舗FMラジオ局です。コンサートは無料でしたが事前予約が必要で前日までに定員オーバー。ラジオ局のリスナーを中心に多くの人がイベントを楽しみました。
イタリア版「Xファクター」の審査員を務めるManuel Agnelli(マニュエル・アニエッリ)=写真左は「Afterhours」というイタリアのミュージックバンドの歌手。隣のPaolo Giordano(パオロ・ジョルダーノ)=写真右は、イタリアのベストセラー作家で「La solitudine dei numeri primi」は日本でも「素数たちの孤独」として出版されています。イタリアの人気歌手&人気作家の二人のトークショーとマニュエルによる弾き語りという組み合わせのトークに観客たちは真剣に聞き入っていました。
上記のトークショー&コンサートの前には、26歳若手女性歌手Erica Mou(エリカ・モウ)のコンサート。
美しい最後の晩餐の壁画のあるこの会場では、作家のSergio Givone(セルジオ・ジヴォネ)、今年生誕1000年を祝っているサン・ミニアート教会のPadre Bernardo(ベルナルド神父)らを迎えて、ラジオ局のジャーナリストRaffaele Palumbo(ラファエレ・パルンボ)がインタビューをしながらトークショーを開きました。この後、イタリア人ミュージシャンによるコンサートも。
真っ赤にライトアップされ、幻想的な雰囲気に包まれたパッツィ家礼拝堂では、コントラバスとクラリネットの現代音楽コンサート。
いつも思うのですが、フィレンツェのライトアップは派手すぎず、色使いが素晴らしくてセンスがいいです。街の景色や建物自体が美しく華やかなのですが、その美しさを決して損なうこと無く夜も華やかに彩るライトアップのおかげで昼間とはまた違った雰囲気を楽しめます。これから冬にかけて日が暮れるのもますます早くなりますので、この時期にフィレンツェを訪れる方はライトアップされたフィレンツェの秋の夜長を楽しめますよ。
ビッそ!Visso!宝くじ当てたら移住しますー!うちのワンさんに、ここ掘れわんわん宝くじ!五億円!と言ってます。白眼むいてますが!
Vissoの街は、このワンちゃんの写真を撮影した数カ月後に大規模地震の被害に遭い、美しい街並みが崩れてしまいました。あれから2年が経ちましたが、街が復興していることを願っています。また訪れたい街です。
知らなかったとは言えとてもお気楽な事を言ってしまいごめんなさい。どうかどうか復興していますよう、心から祈ってます。