イタリアといえば・・カフェ!フィレンツェにはまだスターバックスコーヒーはありません。イタリア人にとって薄いアメリカンコーヒーはコーヒーじゃない!というくらい、自国のコーヒーに異常なるプライドがあるのがイタリアです。イタリアのバールへバリスタ修行をしにくる日本人留学生もちらほら見かけます。私もせっかくイタリアにいるからには、一度はバリスタっていうのもをやってみたいと思っていました。ということで、やってしまいました、バリスタ体験!
(補足)日本人留学生で、バリスタ修行をイタリアで経験してみたいという方へ。修行先を探す時に必要なのはCV(履歴書)です。履歴書をイタリア語で書いて、BARに提出すれば、うまくいけば採用されるかも?といっても、イタリア人にとってコーヒーは、まさに彼らの誇る文化、プライドを持っています。最初からお給料目当てで働くのは、難しいかもしれません。でも、トライしないことには何も始まりません。
イタリアのCV(履歴書)の書き方は詳しくこちらに書いていますのでご参照ください!
「イタリアの履歴書の書き方」
- 1. イタリアのコーヒーといえば、エスプレッソ。このコーヒーマシンで特濃のドロドロ気味の苦いコーヒーを淹れます。私の師匠の手さばきは見事、スピーディーに優雅にささっと淹れていました。師匠によると、ポイントはコーヒーの粉を入れる時にぎゅっと力を込めて入れることだそうです。
- 2.師匠が淹れたカプチーノ。ミルクの泡をキレイに泡立てるのは非常に難しいらしく、修行が必要だそうです。ミルクが冷たすぎてもだめだそうで、ミルクをしばらく冷蔵庫の外に出し少し常温にしてから機械で泡立てていました。
- 3.師匠が淹れたカッフェマッキアート。マッキア(macchia) とはイタリア語で「染み」という意味。コーヒーが染みに見えますからね。エスプレッソに少しの泡立てミルクを混ぜたものです。カカオパウダーはお好みで。
- 4.師匠が淹れた摩訶不思議なコーヒー。エスプレッソを、なんとキノット(chinotto) というイタリア産の小さい柑橘系の果物の炭酸ジュースで割ったものです。
- 5.味を覚えるのも修行の一環?!ということで味見しましたが、なんとも言えない奇妙な味が・・。そもそも炭酸コーヒーって、日本で何度かブームになりそうになりながらならないあたり、やっぱり炭酸コーヒーって変なのかもしれません・・。
- 6.さて修行!初めてのバリスタ体験。このコーヒーマシン、日本では見かけません。
- 7.いきなり驚いたのですが、天気によって豆の挽き具合を変えるってご存知でしたか?!曇り~雨だと湿度が高いので、豆を大き目に挽き、逆に晴天の場合は細かめに挽くそうです。大ざっぱに見えるイタリア人ですが、コーヒーの淹れ方には細かいです!ということで、豆は一度に沢山挽かないとのことです。
- 8.手に持っている道具に挽いたコーヒー粉を入れ、左下の銀の文鎮のような道具で、コーヒー豆をぎゅっと押し固めます。この押し固めをしっかりするのが美味しいコツということで、バリスタは意外に力がいる仕事です。
- 9.この機械は常に温まっていて、機械の上にカップを置くようになっています。そうすることで、カップがすぐに乾くと同時に温かいカップでコーヒーを出すことができるんです。今のイタリア人は合理的からほど遠いような生活が多い気がしますが(笑)、昔は合理的だったんですねえ!
- 10.ボタンを押すだけの自動コーヒーマシンもあります。これは「Ginseng=高麗人参」のコーヒー!一昔前から流行っているそうですが、日本のエネルギードリンク的なイメージで飲まれているようです。甘いバニラコーヒーのような味がしました。
- 11.修行させて頂いたバールは、観光客の来ない、コンビニ&食べ物のない居酒屋が混ざったようなところでした。昼間からビールやワインを飲むお客さんも多かったです。
- 12.カップとスプーンを添えて。この小さなカップに砂糖を袋二つ分入れるイタリア人がかなりいて驚きます。濃くて苦くて甘くて、日本人には全く馴染みのない味のコーヒー・・私は無理です!ちなみに、日本のように両手でコーヒーを出すイタリア人はもちろんいません~。
ちなみに・・・私の初コーヒーは・・・漫画のギャグのように大爆発!!!イタリア人からも大笑いされました!失敗の原因は機械に道具がきちんと納まっていなかったからでした・・・。お手伝いどころか、師匠に余計な掃除をさせてしまい、とんでもない弟子ぶりを見せてしまった、情けないバリスタ体験でした。次回こそは・・・!!!
非常にベタな失敗でしたね~(笑)
ほんとうに砂糖2袋の人多いですね。薄い、甘くないのはコーヒーではないって感じで。
砂糖溶けずに残るので1つも2つもあまり変わらないのではないかなんて思ったりもします。
きたとしかずさん、コメントありがとうございます。はい、ベタなコントのような失敗にイタリア人も大うけでした・・。今もこのBARへはちょくちょく遊びに行くのですが、すっかり上達しましたよ~。コーヒーにグラッパやアマーロなどのお酒を入れて飲むイタリア人たちもけっこういます。