現在トレヴィの泉は・・・トレヴィの「修復現場」です!
イタリアという国は、ご存知の通り、古い歴史を持つモニュメント&建物だらけ。ですので、フィレンツェやローマの古都では、どこかしら常に「修復中」「修理中」で、完璧な姿を拝むことは不可能です。
昨日、ローマに日帰りで行ってきたのですが、あのトレヴィの泉が・・・完全なる工事現場状態になっていました!新聞記事で水を抜いて全面的に修復中という記事は読んで知ってはいましたが、実際に目にすると、その変貌ぶりに衝撃を受けました。ローマ訪問は6度目だったのですが、普段のトレヴィの泉からはかけ離れた姿に思わず絶句・・・。
今年2015年の11月まで修復は続くとのことなので、これから秋にかけてローマを訪れる観光客の皆様、残念ながら普段のトレヴィの泉は拝めません。憧れの「後ろ向きで肩越しにコイン投げ」もできませんのでご注意ください。あらかじめ知っておくと、衝撃が少ないかと思いますので、ご報告まで・・・。
ちなみにトレヴィの泉の通常の姿はこちら。2011年7月に撮影したものです。
ローマ発祥ブランドFENDI(フェンディ)の本店も全面修復中
トレヴィの泉の修復スポンサーである、ローマ発ブランドFENDI(フェンディ)。本店は高級ブランドが立ち並ぶ、スペイン広場ゾーンのコンドッティ通りのつきあたりにありますが、ここも全面修復中。建物全部が覆われて外から建物は全く見えません。ですが、道を挟んだ隣の建物にてコンテンポラリーショップ(一時的なお店)で営業しているので、お買い物は問題なくできます。リニューアルオープンは12月です。
スペイン広場の階段の上にそびえ建つ教会も修復中
「ローマの休日」でオードリー・ヘプバーン演じるアン王女がアイスクリームを食べるシーンで有名なスペイン広場の階段の上にそびえ立つChiesa della Trinità dei Monti(トリニタ・デイ・モンティ教会)も修復中です。修復には2~3年かかり、全面を覆うことははなく、三段階のパート(上・中・下)に分けて修復するとのことです。スポンサーは、こちらもローマ創業の高級宝石ブランド、BVLGARI(ブルガリ)です。
コロッセオも修復中、部分的に修復しているので今のところ外観写真撮影に問題なし
風化から保護するために、コロッセオも修復中ですが、こちらは今のところ部分的に修復しているので、全体像ははっきり見えます。コロッセオもイタリアの高級靴ブランドTOD’S(トッズ)が修復費およそ28億円を投じています。イタリアの高級ブランド企業がCSR活動(企業の社会的貢献活動)として自国の歴史的建造物を守ろうとするのは、ブランドのイメージアップにもつながりますのでCSR活動のいい例だと思います。
残念ながらトレヴィの泉は修復中ですが、ローマは見どころが沢山ありますので、そんなにがっかりしないでローマ観光をお楽しみくださいませ!
きたとしかず says
イタリアの史跡、建築物はいつもなにかしら工事をしているイメージです(笑)
アパートなどでもそうですが、日本人が思う以上にローテクで時間のかかる工事をしているように思いますが、日本ではありえないような古い建物や家が現役なイタリアではそれが良いんでしょうね。
観光地で足場に囲まれたドーモなどにがっかりしたりしますが、集客より修復って精神が私は大好きです。
Mako says
きたとしかずさん、コメントありがとうございます。「集客より修復の精神」!いつも上手にまとめて頂いて感心しております。きたさんにブログ記事のタイトルやキャッチコピーをお願いしたいくらいです(笑)日本の感覚なら観光客の少ない冬場に集中して工事を行いますが、イタリアでは観光最盛期の5月に工事をスタートすることもあり、こうも違うものかといつも面白く思います。