皆既月食、フィレンツェで幻想的な赤い月
日本でも話題になっていた皆既月食ですが、フィレンツェでは天候に恵まれ幻想的な赤い月が観測できました。日本では午前4時半頃と未明の時間帯でしたが、イタリア時間では21時半から23時13分というちょうど出かけるのにいい時間帯で夜風も気持ちよく、雲ひとつ無い夜空だったので1時間43分も赤い月の天体ショーを楽しめました。滅多に見られない赤い月を一目見ようとフィレンツェの町中では観測できる場所に沢山のひとだかりができ、皆カメラを構えながら思い思いに赤い月を楽しんでいました。
私はサンタトリニタ橋から眺めましたが、ポンテベッキオの上に赤い月が浮かび上がった光景はなんともいえず美しかったです。写真では月は小さく見えますが、実際には赤い月はもっと大きく感じ、地球に最接近中の火星ももっとはっきり輝いていました。
皆既月食が終わると、赤黒い月の左側に鮮烈な光が見え始め、左側から徐々に元の月に戻っていく様子もまた幻想的で神々しい景色でした。
フィレンツェの町中は照明が多く明るいので、郊外の田舎へ出て見たほうがしっかり見られたようですが、それでも世界的な観光名所のポンテベッキオの上に赤黒い月が浮かび上がる幻想的な光景は一生忘れられない思い出となりそうです。
ちなみに皆既月食、イタリア語ではeclissi totali di luna(エクリッシ・トターリ・ディ・ルナ)といい、皆既日食はeclissi totali di sole(エクリッシ・トターリ・ディ・ソーレ)といいます。月食はeclissi lunare(エクリッシ・ルナーレ)で日食はeclissi solare(エクリッシ・ソラーレ)ですよ。
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