メンズファッションの国際見本市ピッティ・ウオモに行ってきました
世界中から注目を集めるメンズファッション見本市「PITTI UOMO(ピッティ・ウオモ)第97回」がフィレンツェのバッソ要塞で1月7~10日に開催されました。イタリア、ドイツ、日本を筆頭とした1,200のブランドが出展し、1年先の2020秋冬メンズ新作コレクションを発表。世界中からバイヤーやファッション関係者ら約3万6,000人が訪れ、大盛況のうちに幕を閉じました。
カジュアルクローズ路線は今回も拡大中、世界市場がストリート化
今回の会場でもカジュアルスタイルが席巻し、ここ数年すっかりトレンドとなっているラグジュアリーアスレジャースタイルのアイテムが多くのブランドから発表されました。
25年以上に渡ってピッティ・ウオモを間近で見続けてきた欧州高級メンズファッション販売エージェントの日本人男性も「世界中の市場がストリート化しているので当然ピッティ・ウオモもその方向にシフトしています」と今回のピッティウオモの感想を述べています。
2020秋冬メンズファッションのキーワードとしては「ミリタリー」「ワークウェア」がカムバックし、オーバーオールやチェックのフランネルシャツ、イタリアンミリタリーブーツ(編み上げショートブーツ)などがキーアイテムに。その他、ツイードのオーバーコートやケープなどもトレンドに返り咲きます。
フィンランドから多機能&サステイナブル素材の”ワークウェア”スタイル
フィンランドブランドFISKARSからもストリートテイストのコレクションが発表されました。デザイナーMARIA KORKEILA氏とのコラボレーションによる「都会のガーデンウェア(庭師ウェア)」をテーマとした初コレクションはプッチ宮殿でお披露目され、近年のキーワードとなっている「サステイナブル」が念頭に置かれ、オーガニック素材やリサイクル素材で作られたワークウェア&ストリートウェア11スタイルが提示されました。
97回ピッティ・ウオモ会場もカジュアル化&カラフル傾向
すっかりピッティ・ウオモの名物となっているファッショニスタたちは今回も世界中から集まり、会場に華を添えました。今回目についたのはトレンドカラーの変化で、オールブラックスタイルはすっかり鳴りを潜め、「カーキ、ダークグリーン、ブラウン、グレー、オレンジ」といったカラーが多く目につきました。また、足元は引き続きスニーカー人気が高く、どんなファッションであれ白やカラフルなハイテクスニーカーをあわせるスタイルが定番化していました。会場で撮影した最新スナップ写真をお届けします。
掲載コラムではこのブログに掲載していないスナップ写真を多数ご紹介しています。SHOP ITALIAの当コラムもあわせてどうぞ!→
【第97回ピッティ・ウオモ2020秋冬、注目トレンドレポートとSNAP】
◆「あがるイタリア」&「SHOP ITALIA」のでコラム連載しています。過去の記事もこちらからどうぞ♪
コラム一覧はこちら→ https://shop-italia.jp/author/mako-kobayashi
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