前回、Rの発音、巻き舌発音ができるようになる単語としてFREDDO(フレッド=寒い)を書いていて、ふとフィレンツェの大雪を思い出しました。前回記事はこちら→【巻き舌発音ができるようになるミラクルワード】。
フィレンツェは2010年12月に大雪に見舞われました。私はまだこの時は日本で働いていたので、この大雪は見ていないのですが、「あの2010年の大雪はすごかったね~」と毎年冬が来るたびにイタリア人たちの間で語り草になっています。どんな大雪だったのか。当時の様子を友人で作家のAlessandro Alloriさんが写真に収めているので、その様子をご紹介します。
フィレンツェが一望できるミケランジェロ広場からの景色。いつもは赤い屋根が特徴的なフィレンツェの街が、雪景色で真っ白に。純白に輝くフィレンツェもやっぱり美しいです。
ポンテベッキオを望むアルノ川沿いもこの通り、真っ白で道路も雪で覆われています。
ミケランジェロ広場のさらに上にあるサンミニアート教会。木も雪に覆われ、おとぎの国のような景色に。
キュートなレトロカーもこの通り。
ミケランジェロ広場へと続く坂は、子供たちのそり遊び場に様変わり。
雪だるまの飾りつけもヨーロッパっぽいですね~!センスがあふれています。
クリスマス前だったので、ドゥオモの前には巨大なクリスマスツリーも。ドゥオモ広場もドゥオモのクーポラも真っ白、白い絨毯を敷き詰めたかのようです。
少し天変地異が起きると、びっくりするくらい大ダメージを受けるフィレンツェの歴史的地区。ヒョウや強風が吹くとたちまち大木がバタバタ倒れ、建物破壊、道路は封鎖。大雨になると、冠水はするわ、古い建物は雨漏りはするわ、交通網が麻痺するわ・・大事(おおごと)になります。そして、この大雪の日も例外にあらず、全ての交通網が麻痺し、あちこちで立ち往生、教育機関も閉鎖されるなど街が止まってしまったようです。高速道路も閉鎖され、立ち往生の車は8時間も取り残されてしまったとか。
(All photos: Alessandro Allori )
その後、フィレンツェでは雪がほとんど降らず、降っても積もらないまま終了という冬が続いているので、私はいまだにフィレンツェの歴史地区で積雪を見ていません。今年の冬も結局、少しだけ雪がちらついた日があったものの積雪のないまま、春がもうすぐそこまで訪れています。なんでも作業に時間がかかるイタリア、復旧作業も日本からは想像がつかないほど時間がかかるので、大雪になるとさぞ面倒なことになることは想像に難くありませんが、それでも一度はこんな美しい雪景色のフィレンツェの街を見てみたいものです。
コメントを残す