31歳現役フィオレンティーナのキャプテンが突然死
日本では俳優の大杉漣さんが急死するという悲しいニュースが流れましたが、イタリアでは若干31歳の現役サッカー選手Davide Astori(ダヴィデ・アストーリ)選手が急死したという衝撃的なニュースが流れ、サッカー界だけでなくイタリア中が驚きとショックに包まれました。3月4日、ウディネーゼ・カルチョとの試合のために泊まっていた遠征先ウーディネのホテルで就寝中に急死し、死因は心臓発作とされています。突然の訃報に、この日行われる予定だったセリエAの試合は全試合延期となりました。

写真出典:Wikipedia
アストーリ選手は北イタリアのベルガモ出身で、ミランやカリアリを経て2015年からはフィオレンティーナで活躍し昨年かはらキャプテンも務めていました。昨年11月にはスウェーデンとのワールドカップ予選プレーオフにも招集されており、現役のイタリア代表選手でもあります。
フィレンツェのサンタクローチェ教会でダヴィデ・アストーリ選手の葬儀
3月8日、アストーリ選手が所属していたフィオレンティーナのホーム、フィレンツェでアストーリ選手の葬儀が行われました。場所はミケランジェロやガリレオなど偉大なイタリア人たちが埋葬されているサンタクローチェ教会。会場には親族やフィレンツェ市長、フィオレンティーナのチームメイト、さらにユベントスなど他のチームの選手たちが大勢参列。サンタクローチェ教会の前の広場には広場全体を埋め尽くすほどの大勢のファンが集まりました。

「永遠にわたしたちのキャプテン。背番号13」
親族と関係者のみが教会内に入りましたが、葬儀の内容は広場へも放送されました。普段はじっとしていられず、どんな時でもおしゃべりで大声でしゃべるイタリア人たちが、この葬儀の間は子供を含めてみなとてもおとなしくじっとしていました。このことに一緒に参加したイタリア人の友人自身が「イタリア人がこんなに長時間じっとしていて、しかもこんなに静かにしているなんて信じられる?」と驚いていましたが、それくらいフィオレンティーナファンにとって悲しみ深い出来事であることが伺えました。
葬儀ではアストーリ選手の弟が泣きながら哀悼の意を表し、続いて同じフィオレンティーナのチームメイトのミラン・バデリ選手が弔辞を捧げました。
昨年は日本へ家族3人バカンス旅行したアストーリ選手
アストーリ選手はプライベートではモデルのFrancesca Fioretti(フランチェスカ・フィオレッティ)さんと結婚し、2016年には女の子が産まれています。アストーリ選手とフランチェスカさんは旅行好きで、フランチェスカさんのInstagramには世界旅行の写真がアップされていますが、昨年のバカンスには家族3人で日本を旅行しています。日本での楽しい時間を過ごした様子が伺える微笑ましい写真も何枚も掲載されています。

出典:Francesca FiorettiさんのInstagram

出典:Francesca FiorettiさんのInstagram

出典:Francesca FiorettiさんのInstagram
葬儀の最後にはフィオレンティーナのチームカラー、紫色の煙
葬儀の最後にはフィオレンティーナのチームカラーの紫色の煙がサンタクローチェ広場を覆いつくし、会場中のファンがアストーリ選手へ追悼の意を表しました。会場ではフィオレンティーナの応援歌の合唱が響き、「永遠にわたちたちのキャプテン」という言葉がファンたちの間で連呼されていました。
現役のサッカー選手がわずか31歳での突然死。アストーリ選手の背番号13は、所属していたカリアリとフィオレンティーナで永久欠番とされることが決まっています。
日本好きになってくれたアストーリ選手、ご冥福をお祈りいたします。
コメントを残す